中古車には掘り出し物がないと聞きましたが本当ですか?

はい、そうです。百貨店の特売場で高級ブランドの旧型製品の大安売りが催されていると、お得感がして目の色を変えるのはわたしだけでしょうか。型が古くてもブランドには違いないのですから、前から持っているような顔をして使っていればいいわけです。自動車はそうはいきません。中古車購入に際しては、こうした期待感を過度に持たないというのは注意点の一つです。よく言われるように、安いものにはそれなりのわけがあるということを、とりわけ中古車購入を考えている人は、よく頭に入れておくことです。掘り出し物、超お買い得品という類いの中古車は、原則、あり得ないということです。
中古車で安くしか売れないというのは、よく聞く話としては、事故車だったり走行距離が多いというのがあります。修復歴のある中古車を避けるというのはわかりますが、走行距離が長いのは、それだけ長い間働いてきたという意味で、どこか疲弊したり消耗した部分があるのではと考えたくなるのです。年式が古いというのも当然、価格が下がる原因となります。新車が発売されて間もない頃に手放された中古車、あるいは発売後半年、一年…と、年月が経つにつれて中古車の価格も下落していくことになります。
まだまだあるのが安い中古車の種類です。例えば、車体のカラーです。新車なら選択できるカラーですから、人気のあるカラーが売れ、人気がないカラーは当然売れ残っていきます。車体に明らかな傷があったり、インテリアが汚れていたりするのも、やはりどうしても安くなります。ですからその車体のカラーが気にならないか、あるいは気に入ったら、価格が安く設定されているその中古車はその人にとって掘り出し物となります。中古車購入を検討する人は、自分にとってどういう条件の自動車を探しているのかを整理して見てみると、カラーに特に執着がないとか、年式が少々古くても平気とか、内装があまりきれいでなくても気にならないなどという場合があります。そういう人は、その部分で低い評価をもらっている中古車でもよいので、安く買える可能性があるのです。